「ミトコンドリア」を活性化させ、
病にならない体を作るには?
秋は活動的な夏の疲れによる体調不良を
起こしやすい時期でもあります。
そんな秋を心身ともに快適に過ごすための、
強力な味方が私たちの身体の中にいるんです。
ミトコンドリアとは、全ての生物(動物・植物・菌類など)の細胞に含まれている細胞内構造物のこと。
私たち人間は約60兆個の細胞からできています。
その約60兆個の細胞それぞれの中に、1~数千個のミトコンドリアが存在するといわれています。
ミトコンドリアは、私たちの生命維持に欠かせない存在。
【ミトコンドリアの主な働き】
ミトコンドリアは、
私たちの生命維持のために日々せっせと働いています。
・呼吸、脂肪代謝、エネルギー変換
これらが基本的な働き。
これだけでも大切な働きをしていることが分かると思います。
【「エネルギー変換」の具体的な働きとは】
ミトコンドリアの働きの中でも、
特に注目したいのがエネルギー変換。
ミトコンドリアは、
ブドウ糖や脂肪酸を代謝して
ATPというエネルギーを作っています。
ATP(アデノシン三リン酸)とは、
細胞の活動に必要なエネルギーで、
私たちの生命維持には欠かせないエネルギー源になります。
ミトコンドリアの働きが活性化すると、
ATPの生産量がどんどん増えます。
ATPが増えるということは、
細胞の機能が活性化し、
代謝がアップ!という嬉しい効果が。
前述したように、私たち人間は約60兆個の細胞で出来ています。
細胞ひとつひとつが元気になる
=身体のパフォーマンスも上がる
ということはイメージできますね。
【ミトコンドリアの働きを左右するのは活性酸素】
【活性酸素って何?】
活性酸素という言葉、耳にする機会が
増えているな~という印象です。
そもそも活性酸素とは、
体内に侵入したウイルスや細菌を撃退する働き、
また殺菌・消毒としての役割を持ちます。
リンゴを切って置いておくと
茶色く変色しますよね?それが酸化。
活性酸素は細胞を酸化させる作用があるので、
酸化することで身体は錆び、老化していきます。
活性酸素が増える=細胞が酸化する
=細胞(ミトコンドリア含む)本来の働きができなくなる
=身体が老化する=身体に不調が起こる
という変化が私たちの身体に起こるのです。
【どうして体内に老化や病のもとになる活性酸素が発生するのか?】
体内に取り込まれた酸素が各細胞に運ばれ、
エネルギー生産のために消費された
酸素のうち約2%が活性酸素となる。
日常生活を送っているだけでも
活性酸素は発生するということです。
さらに、
・紫外線、放射線、食品添加物、
・タバコ、油分の多い食生活、食べ過ぎ、
・ストレス、過度の運動、
が活性酸素の発生に大きな影響を及ぼします。
ということは、
日々どんどん活性酸素は作られ、
私たちの身体は酸化(老化)している
ということが分かります。
【活性酸素を減らすにはどうしたらいいのか?】
活性酸素を減らすには、
何に気を付ければいいのか。
活性酸素を減らすには
活性酸素除去酵素という
酵素の働きが重要になりますが、
この活性酸素除去酵素の生成は
20歳頃ピークをむかえ、
それ以降生成量は減り、
40歳代になるとピーク時の半分に
まで減少するといわれています。
年齢とともに老化していくのは、
日々発生する活性酸素から
細胞を守れなくなってしまうのが
原因のひとつでしょう。
では、
そのほかに活性酸素を減らす方法はないのか?
それがあるんです!
その方法のひとつが、
【活性酸素を除去する抗酸化物質とは】
抗酸化物質で代表的なものが
・ビタミンC、ビタミンE、ポリフェノール、βカロテン
などがあります。
食品名でいうと
・赤ワイン、ブドウ、リンゴ、アーモンド
・ブロッコリー、カカオ、ベリー類、ザクロ、イチゴ
などが挙げられます。
また、同じ食品でも
オーガニック食品は非オーガニック食品より
抗酸化物質を多く含むという事実もあります。
【抗酸化物質に関する指数 ORAC値】
さらに、抗酸化物質に関する単位があります。
食品に含まれる活性酸素を除去する抗酸化指数を表す「ORAC値」。
ORAC値が高い食品については別途紹介しますが、
それらの食品を多くとると、
次のようなプラスの連鎖になります。
活性酸素を減らす=ミトコンドリアが活性化する
=細胞が元気になる=身体のパフォーマンスが上がる!
前述してきたように、
体内の活性酸素を減らすことが、
ミトコンドリアの活性化に大きく関係します。
ミトコンドリアを活性化させることは決して難しくありません。
ストレスの少ない生活を送り、
抗酸化物質を多く含む食品を多く摂取する。
それだけだけでも、ミトコンドリアは活性化するのです。
例えば、美肌のプラス連鎖は、
次のとおりです。
ミトコンドリアが活性化する。
⇒コラーゲンを作り出す「繊維芽細胞」の働きが高まる。
⇒体内にコラーゲンが増える
⇒肌の弾力、ハリ、ツヤ、潤いが生まれる。
総じて
上述のことから
なにはともあれ、日々の食生活を大切にすることが重要です。
ミトコンドリアを活性化させる食生活です。
放射能、食品添加物、油分の多い食事、
ストレス、食べ過ぎは
活性酸素を増やし、身体を酸化し
老化していきます。
それらを出来る限り取り除く工夫が、
今後の身体作りを大きく左右します。
食生活が欧米化しがちな現代だからこそ、
日本古来のシンプルな食事を大切にしつつ、
積極的に抗酸化物質を摂る、
そういった食生活を大切にしていきたいですね。
(出典 IN YOU)