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MRIC by 医療ガバナンス学会 http://medg.jp
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①オプジーボの薬価が2017年中に引き下げられることは、ほぼ間違いない。
②オプジーボは、腎細胞がんへの適応拡大も承認されることになりました。
③キイトルーダという新薬がもうすぐ承認申請される。
2016年10月11日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行の
記事「より効くキイトルーダ対策か やっと薬価引き下げ、の茶番
オプジーボの光と影(5)」による。
<ご参考1>
◆ライバルの登場
オプジーボは、
非小細胞肺がんの薬物一次治療に使った場合の効果が
既存の化学療法を上回れなかった。
これに対して、今後、一次治療に用いる用法の承認申請も行われる
キイトルーダの方がよく効くのかもしれません。
その薬価はオプジーボより3割安い金額になります。
従って、
オプジーボからキイトルーダへと
置き換えられる可能性が高い。
<ご参考2>
◆オプジーボとキイトルーダ、それぞれの試験結果
・オプジーボ
メーカー(BMS)によると、
非小細胞肺がんの541人を無作為に2群に分け、
片方にはオプジーボを単剤使用、
片方にはプラチナ製剤をベースとする化学療法を行った結果、
オプジーボは、
主要評価項目である無増悪生存期間(※)での優位性を示せませんでした。
・キイトルーダ
メーカー(米メルク)によると、
非小細胞肺がんの305人を無作為に2群に分け、
片方にはキイトルーダを単剤使用、
片方にはプラチナ製剤をベースとする化学療法を行った結果、
無増悪生存期間および全生存期間の両方とも
化学療法より優位であることが分かりました。
その差が明らかであるため
倫理的配慮から試験は途中で中止されました。
※治療開始時点から、死亡または病状増悪が確認されるまでの時間
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MRIC by 医療ガバナンス学会 http://medg.jp
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記事詳細については、『ロハス・メディカル』2016年9月20日発行号をご参照ください。上記は短く要点だけ挙げています。
今回の詳細記事は転送歓迎します。その際にはMRICの記事である旨ご紹介いただけましたら幸いです。