オンライン通院すなわち遠隔診療について、640×オンライン通院
実際に導入された医師のご意見を拝見しました。

記事要約紹介します。

 

原文は下記のリンクからご覧ください。

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オンライン通院始めました~半年して見えてきたこと 

-医者にも患者にも大きなメリット 普及に向けて前向きな議論を-

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【要約】

 

オンライン通院システムを半年間が経過。
現場医師の見解です。

 

オンライン通院をめぐる対立

 

保険診療では
「遠隔医療は、あくまで対面診療の補完」との位置付け。

 

また日本医師会は
「診療報酬で手当するためには、

患者にとって有用かつ安全であるという
エビデンスを確認することが必要」

との立場を取っています。

 

一方、診療報酬支払い側は、

外来患者の中の何割かは
オンライン通院で十分に治療ができると見ています。

 

つまり、対面診療は必ずしも必要ないというスタンスです。

 

しかし日本医師会は
「患者の表情、息遣いなども含めて診るのが医療であり、

スマートフォンで確認すればいいという問題ではない」
というスタンスであり、

 

オンライン通院をめぐって対立が続いています。

 

オンライン通院システムを使用している医師からすると
医師も患者も時間とコストを節約できるので
オンライン通院は非常に有用だと考えています。

ただし“全員が対象となるわけではない”。

 

オンライン通院のメリットとデメリットをしっかり把握して、

どこまでなら利用が可能なのか、
前向きな議論が進んでほしいものです。

 

オンライン通院のメリットとは?

 

オンライン通院の実例。

 

診察予約時間に、患者はパソコンやスマホの前で待機。
(医療機関の待合室で待っているのと同じイメージです)。

 

患者は医療機関から呼び出され、
テレビ電話システムによって
医師の問診診察を受けるという形。

 

診察前に体調などの情報を入力すると、
画面下に表示され、

情報を共有しつつ診察を進めることができる。

 

薬が処方された場合には、
処方箋が自宅に郵送され、

その処方箋を近くの薬局で薬に引き換えます。

 

こうしたオンライン通院のメリットとしては、

以下のようなことが挙げられます。

 

・24時間いつでもどこからでも診察予約可能

・病院までの移動時間や待合室での待ち時間を短縮できる

診察前に問診情報を登録できるので、
 医師との情報共有が容易になる。
また後日、自分で診療内容を見直すこともできる。

・診察終了と同時にクレジットカードによる決済が
 自動的に行われるので会計を待つ時間が生じない。

 

  • ある程度のネットリテラシーは必要

 

しかし、実際にオンライン通院を行ってみると、

トラブルも発生します。

 

オンライン通院をするためには、

やはりパソコンないしはスマホが
ある程度使えることが前提になります。

 

ちなみに、テレビ電話であっても
顔色や表情を含めて診察するという意味では、
かなりの部分まで可能です。

 

  • メリットは多い、普及を進めるべき

 

現在の保険診療は対面診療を原則としているため、

いわゆる「薬のみ外来」
(薬の処方箋をもらうためだけの来院)の人が
多数存在します。

 

オンライン通院で十分に事足りるはずなのです。

 

ある程度のITリテラシーは前提条件になりますが、
そのデメリットを補う

医療機関までの移動時間と会計時間が節約できるという

メリットを享受できる人たちが
かなりの割合で存在するのは間違いありません。

 

もちろん対面診療に完全に取って代わるものではありませんが、
医師と患者の双方の時間とコスト節約のためにも、
オンライン通院の普及に向けて前向きな議論が進むことを期待します。

 

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この原稿はJBPRESS(4月3日配信)からの転載です。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/49580

 

記事は転送歓迎します。

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