という記事に関連して
コーヒーに関する記事を集めてみました。
要約すると
コーヒーは1日何杯まで飲んでいいのか
その限度と根拠。
○コーヒーの効用
1.仕事のパフォーマンスを上げる
2.基礎代謝を上げる
○コーヒーを飲むときに踏まえておきたいこと
1.睡眠への影響をきちんと理解しておくべき
2.カフェインにも強い人と弱い人がいる
3.カフェインによる血圧上昇は緩やか
4.コーヒーは胃にいい? 悪い?
■コーヒー関連のおすすめ記事リンク紹介あり。
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素朴な質問
コーヒーは1日何杯まで飲んでいいのか
1日3~5杯なら安心して飲んでOK!
「1日3~5杯、
カフェイン量400mg相当のコーヒー摂取と、
健康な成人の心血管疾患や
がんなどの主要な慢性疾患、
早死のリスク上昇が関連しないとの
強く一貫したエビデンスがある」*と報告されています。
*2015年「米国食事ガイドライン」作成諮問委員会の、
「コーヒー/カフェイン消費と健康の関連は?」というレポート。
同レポートでは、
「観察研究において
上記量のコーヒー摂取と健康な成人の2型糖尿病および
心血管疾患、肝臓がん、子宮内膜がんのリスク減少との
関連を示す一貫したエビデンスがある」とも記している。
コーヒーの効用
1.仕事のパフォーマンスを上げる
カフェインを75mg以上含むコーヒーを
摂取した実験によって、
「集中力を維持できる」という研究や、
「カフェインが睡魔によるパフォーマンス低下を抑制する」
という研究が報告されています。
またカフェイン摂取によって
パーキンソン病のリスクが低下するという
疫学調査の結果が多く報告されています。
2.カフェインは基礎代謝を上げる
「カフェインは基礎代謝を上げる」という研究が
1980年にスイスのネスレ中央研究所によって
報告されています。
コーヒー6杯程度のカフェインを
空腹時に摂取すると、
基礎代謝は約16%上がり、
脂肪燃焼のもとになる遊離脂肪酸が増え、
脂肪燃焼が高まるというものです。
ただし、
「じゃあ、コーヒーでカフェインをとればやせるの?」というと
そんなに話は簡単ではありません。
カフェインによる体重増加の抑制は、
非常に限定された結果しか出ていません。
コーヒーを飲むときに踏まえておきたいこと
1.睡眠への影響をきちんと理解しておくべき
カフェインの睡眠への影響については知っておくべきです。
覚醒作用の裏返しの作用です。
夜にコーヒーを飲むと、睡眠の質が落ちやすいといえるでしょう。
血中のカフェインが半分になるのに約4時間かかります。
「カフェインをとると眠れなくなった」という経験がある人は、
夕方以降はカフェイン入りのコーヒーは
控えた方がよい場合もあります。
夜遅くにコーヒーを飲みたくなったら、
カフェインレスコーヒーにするのがおすすめです。
2.カフェインにも強い人と弱い人がいる
お酒(アルコール)に強い人と弱い人がいるように、
カフェインにも強い人と弱い人がいるのです。
カフェインの効果を強く感じて心配な人は、
飲む量を控えたほうがいいでしょう。
もしくはカフェインレスを選んでください。
カフェインレスコーヒーも
ポリフェノールは同じだけ入っていますので、
夕食後の一杯のカフェインレスコーヒーは
ポリフェノール摂取の観点でもお勧めです。
3.カフェインによる血圧上昇は緩やか
コーヒーを飲むと「ドキドキする」という人がいます。
確かに、高血圧について心配されている方がいらっしゃるようです。
カフェインには強心作用(心臓の収縮力を高める働きのこと。
心拍数や血圧が上がったりする)がありますから
コーヒーを摂取した直後は血圧は上がります。
ただし、その上昇の度合いはそれほど高くはありません。
実際に、ある研究結果があります。
もちろん血圧が高い人はお医者様に相談すべきですが、
健康な方が過度に気にする必要はないでしょう。
ただし、強心作用があるのは確かです。
パニック障害の患者さんは、動悸などの症状から
不安感を誘発する可能性があるので、注意が必要です。
4.コーヒーは胃にいい? 悪い?
空きっ腹でコーヒーを飲むのは良くない場合があるかもしれません。
なぜなら、カフェインには胃酸分泌を促進する作用があるため、
もともと胃酸過多の人が空腹時にコーヒーを飲むと、
胃酸によって胃粘膜にダメージを与える可能性があるからです。
ただし、
「健康な人がコーヒーを飲むことによって胃を悪くするか」というと、
そうではなさそうだと考えられます。
8013人の健康な日本人男女を対象に行われた横断研究によって、
コーヒーは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎の
いずれにも影響を与えないことが示されています。
お話は
福島洋一さん
ネスレ日本 ウエルネスコミュニケーション室室長
1999年博士号(農学)取得。
ネスレ中央研究所(ローザンヌ)、
ネスレリサーチ東京R&Dプロジェクトマネージャーを経て2010年より現職。
■コーヒー関連のおすすめ記事は下記
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/16/012100004/012100002/
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/16/012100004/012200003/
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http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/16/012100004/021900007//
出典:日経Gooday
http://gooday.nikkei.co.jp/atcl/report/16/012100004/021900008/?waad=abLZtgAl