筋肉をつける意味

がん治療・予防

年齢を重ねるごとに人の筋肉量は自然に減る。

脳卒中などの大病を経験された人ならおわかりのように、ほんの1週間入院しただけで筋力の衰えを覚える。筋肉は使わないと確実に衰える。

この自然現象についてさまざまな対応・対策が提案されているが、

要は、筋肉の保全はたいせつだ

ではそもそも筋肉はどんな役割を果たしているのか。

 

まず体を支える。体のバランスを保ってくれている。
これは筋肉の基本的な役割だ。脳卒中などで体が不自由になると
この機能が果たす役割の大切さを思い知る。

 

次に、熱を作って代謝を促す
熱をつくる材料は糖質や脂質。
従って筋肉をつけ維持することは、糖質や脂質に関連した生活習慣病予防につながる。

 

さらに免疫力を保全する。
筋肉に蓄えられているアミノ酸が免疫細胞を活性化してくれる。
免疫細胞活性化については複雑だが基礎的な活性化機能は大切だ。

 

また、血流を良くする
血流促進のためのポンプ作用があり、
特にふくらはぎは第二の心臓として人にとって大切なものだ。

 

最後に、筋肉は多数のホルモンを分泌することが最近分かってきたという。そのホルモンの詳細については今後明らかになるが、骨の形成や再生に加えて抗炎症作用や心筋細胞や血管内皮細胞の保護機能があることに注目している。

 

筋肉は蘇るか?

年を重ねるごとに自然に筋肉が落ちることが残念ながら人の自然現象。60歳を過ぎてから筋肉をつけようとチャレンジしても無駄なのだろうか?

答えは、無駄ではない

70歳までは人は成長すると断言する医者もおられる。
リハビリに精を出しているときには精神的な鼓舞の意味を含んだことと受け止めがちだった。

しかし、統計的、実践的に「60歳を超えても筋肉はつく。」ということばを耳にして力づけられた。

疲れの原因を考えるとき、運動量の減少と年齢を重ねることとを混同してしまいがちだ。しかし運動量の減少に伴う筋力ダウンが疲れの真の原因、年のせいではない場合がある。

60歳を超えてもなお筋肉を付けて上記の筋肉の役割がうまく機能してくれれば、

生きるための基礎が整うようなものだ。

これをどう実現するかは人それぞれ。
要は自分次第だ。後は体がやってくれる。

 

ロコモ(ろこも)・筋肉の衰えの兆候

舌は筋肉。全身の筋肉と一緒で、使わなければ衰える。食べこぼしや、誤嚥(ごえん)でむせることが増えてきたら、舌の筋力低下のサイン、らしい。

舌の筋力が低下すれば、うまく食べられなくなる。筋肉がつかず、ますます筋力が落ちるという悪循環に陥る。

タイムリーに舌の筋肉低下のサインを認めたら、
筋力をつける方法についてはそのやり方や食べ物にいたるまでたくさんの提案に触れられる。そのどれが自分の性格や生活パターンに合っているか今の時代はさまざまなソースから選択できる。
そうして上述の筋肉の大切さを念頭に何歳になっても遅くはないのでチャレンジできそうだ。

 

 

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