深く考えずにあえて、『病に苦しむ方の心のケアになる』と言ってしまうと
誤解を生むことが分かった。宗教団体なのかと。
宗教団体とは無関係であり、特定の医療機関とも無関係です。
NPO事業的にいうと、
安心安全な社会環境に緊急時連絡カードなどで貢献できる。
といってもすぐにはピンと来ないでしょう。
それでは、あるケースを以って説明します。
<ケース>
日曜日、多くの医療機関はやっていない。
天気のよい行楽シーズン、連休を利用して車で遠出。
はじめて訪れて眺める景色に感動する。
しかしその感動とは裏腹に気を失って倒れた。意識混濁、うまく話せない。
携帯電話の電波は届いているので付近の人が地元救急隊に連絡。
救急病院に運び込まれ救急処置を受けることに。
すでに倒れてから2時間が経過しようとしているが意識は未だはっきりせず。
自分の状態をうまく伝えられない。
しかし患者は緊急時連絡カードをお財布内に携行していた。
救急病院のためもあって、患者病状の正確な把握がないまま、マニュアルどおりの治療が行われようとしている。
携帯電話で家族にコンタクトできたが、病状に関する情報は10年前の古い情報は得られたが、
今の病状把握に有効な最新情報は得られない。
緊急時連絡カードに書かれた連絡先に連絡、
交流仲間から患者に関する病歴・薬歴とともに最近の健康状態について詳細情報が遅滞なく提供された。
提供された情報は予め本人了解範囲のものだという。
直ちに治療に反映。重大な後遺症は避けられた。
発症後経過時間がミニマムに抑えられたことが奏功した。
交流仲間が助ける
緊急時連絡カードでは、カード所有者に起こった緊急事態が交流仲間に知らされ、その交流仲間が助けます。
交流仲間にはNPO(さきもり-私の記録)が連絡を仲介します。
ここが緊急時連絡カードの大切なポイントです。
つまり
緊急時、救急隊などから緊急連絡をNPOが受けてそれを交流仲間(本人が所属するグループ)に知らせます。
交流仲間が適切な情報をもって支援することが特長です。
交流仲間は個人情報開示の可否、方法や程度を調整できます。
交流の場、さきもりの会の存在
緊急時連絡カードが働くにはもうひとつ重要なことがあります。
それは仲間との交流、交流の場、つまり、さきもりの会です。
普段から健康状態だけではなく自分の趣味嗜好など交流する場があることです。
その交流仲間なら、場合によっては同居する家族よりも今の健康状態などを知悉していることもありますね。
病歴、薬歴も話題にできます。
さらに、本人が緊急時に開示してよい事項とその方法程度を予め決めておけます。
交流仲間による助けは一般的な単なるメール、SNS、メモ帳などと違った強みがあり心強いものです。
さきもりの会はがん患者などの病で結ばれた仲間との交流です。
がんなどの重病になってしまったのは本人のせいばかりではありません。
やむを得ずなってしまった人にさまざまな手助けをするのがさきもりの会の大切な意義なのです。
緊急時連絡カードはその手助けのひとつです。
このように、緊急時連絡カードはさきもりの会と緊急時の連絡網によって
安心安全な社会環境実現に微力ながら貢献するものなのです。
「さきもりの会は何のためか、だれのためか?」
ご理解いただけたでしょうか?
もしわからない方がおられましたら、遠慮なく「問い合わせ」ください。
また、助けを求める方々に手を差し延べたいとのお考をお持ちの方は、
下記リンクより、少額でかまいませんのでお手数ですが、ご寄付をお願いいたします。
ご寄付や募金は、さきもりの会を支え、緊急時連絡カードを機能させます。
自ら直接できないにしても、間接的に手助けすることになります。
なお、
さきもりの会の会員は、会員証とともに緊急時連絡カードが携行できます。